日本一かっこいい(自称)名刺の作り方

Outline

Project
GOOODCREW名刺
Client
GOOODCREW inc.
Staff
プランナー・デザイナー 神田京介
Area
企画・グラフィックデザイン

なんでこんな名刺作ったのか?

そもそも名刺とは何か?(いきなりそもそも論で申し訳ありませんが…)企画やクリエイティブを強みとするグッドクルーの名刺の目的は「私達自身のプレゼン」でした。日本一かっこいい名刺(自称)を手渡しすることで、日本一かっこいい名刺(自称)が作れる会社として認知していただくことを目的にしました。当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、あなたの名刺は何のために配っているでしょうか?

結果的にグッドクルー名刺は今までに作った名刺の中で2番目に高い名刺になりました。(1枚80円です。通常の名刺は1枚15円程度ですね。)ですが、興味を持っていただけた費用対効果を考えると、十二分にペイ出来ましたし、みんなもっと名刺にお金をかければ良いのに、と思います。パンフレットは誰も見てくれないけど、名刺は必ず見てくれる「100%届くスーパー優秀な営業ツール」なのです。

実際にどんな反応だった?

グッドクルー名刺の文字は、エンボス(浮き出る加工)だけで表現しているため文字が読みづらいです。 ですが、7割の方にはとても興味(良い意味でも悪い意味でも)を持っていただけます。私達がコアターゲットにしているお客様は、良い意味でとても興味を持っていただける方です。おそらく名刺をお渡しした3割程度の方かなと感じています。

勿論、他の7割のお客様ともお仕事をしたいのですが、本当に私達が一緒に仕事をしたいお客様と出会うには、コアターゲット「だけ」に向けて強いメッセージを届けることが基本だと考えています。みんなに好かれるメッセージは全く響きません。他の7割を考えないのはとても勇気がいることですが、20年近く伝える仕事をしてきた実感です。(実は高齢の方からよくお叱りの言葉をいただくため、きちんと印刷した名刺も別に作っています。ブランディングにおいて弱点をどうカバーするのか?を同時に考えることも必要だと考えています。)

読めない名刺のわけとは?

連絡先の交換をしない。

トヨタの「なぜなぜ分析」に近いですが、企画する前、作る前に必ず「そもそもそれって?」という問いをするようにしています。はじめの「そもそも名刺って何?」という問いですが、一般的に名刺は「連絡先の伝達ツール」です。しかし、ビジネスコミュニケーションが電話からEメールやチャットの文字ベースのやり取りに代わり、住所録管理アプリも多々ある中で、“名刺交換”は「初対面の挨拶形式」に変化してきました。勿論、最初の連絡時は名刺が必要になりますが、現代では色々な連絡方法があるため以前に比べその重要性は下がっていると言えます。そのため、最初の「そもそも名刺って何?」という問いは「名刺は連絡先の交換ではない」からスタートしました。

「連絡をください」の前に。

連絡先の交換ではない名刺とは何か? そもそも誰に渡すものなのか? 目的は何なのか? 冒頭にもあるように「私達自身のプレゼン」のための名刺だと考えました。そして「(誰に?)始めて会う人に、(何を?)一緒に仕事すると楽しそうと、(どうする?)感じてもらう」ことをゴールに設定しました。一般的には「連絡をもらう」ために名刺を渡すのだと思いますが、そもそも興味がない人には連絡を取りたいとは思いません。そのため「興味を持ってもらう」という一歩手前の気持ちの変化を名刺のゴールに設定したのでした。

なんであんな変な名刺にしたのか。

興味を持ってもらうためには、ただ奇抜で面白いだけではダメです。どの商材も同じだと思いますが、お客様はすぐに本質的な価値を見抜く力があります。例えばWEB制作業の場合、独りよがりのデザイナーが「これ斬新で面白いでしょ!」とプレゼンしても本質的な価値を射抜いていない場合、すぐに上っ面だけだと見抜かれてしまいます。グッドクルーの名刺もどうあるべきか、本質的な価値プラス斬新なアイデアの掛け算を、具合が悪くなるほどひたすら考え続けた結果、あんな名刺になりました。

何を考えて作ったのか?

グッドクルーの社名は、「グッとくる」です。つまり感情に訴えかけることのできる会社、という姿勢を名刺で示す必要がありました。感情に訴えるために考えたことは“5感の使い方を変える”ということでした。一般的にWEBやグラフィックツールは視覚がほとんどですので、まずは文字を印刷することを止めました。そして、「触る名刺」というコンセプトでデザインを作り込んで生きました。その結果、エンボス加工・点字・上下左右が分からない、という手法で、自称日本一かっこいい名刺を作ることが出来たと感じています。

まとめ

名刺を作るときに大事なことは、「何のための名刺なのか?」をしっかりと考えるということです。グッドクルーはクリエイティブに強いWEB制作会社なので、名刺の役割としては「クリエイティブ力をプレゼンしお仕事の相談をもらう、もしくはパートナーを増やす」ということになります。顔を覚えてもらいたいのであれば、顔写真や似顔絵入りが良いでしょうし、一度試して欲しい商材があればクーポンや無料券付きの名刺なども良いと思います。
あなたの会社の名刺も、どうやったら仕事に繋がりそうか?何が目的で配っているのか?を考えてみるのも楽しいかもしれませんね。また何かアイデア欲しいって時には是非ご相談くださいませ。「とりあえずブレーンストーミングしたい」というだけでもお伺いいたします!

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